もう10年以上、私はコンタクトレンズのヘビーユーザーなんですけども。
コンタクトって何がイヤかって、毎日の洗浄なんですよ。特に「こすり洗い」。指の腹でレンズの裏表をそれぞれ20回くらい、合計40回とかやらされる、あの儀式。
これが、めちゃくちゃめんどくさい。
だから、「こすり洗い不要」のコンタクト洗浄液。マジで、これ一度使ったらもう二度と元の生活には戻れません。私もずっと、こすり洗い不要タイプを愛用してます。
…というわけで、今日は「こすり洗い不要の洗浄液は最高だぞ!」って話をしようと思ったんですけども。
今回、記事にするにあたって色々調べてみたら、結構ヤバい注意点も見つかりました。おすすめのこすり洗い不要洗浄液を紹介しつつも、その辺のこすり洗い不要洗浄液のデメリット的なことも紹介していきます。
目次
【衝撃】こすり洗い不要の洗浄液でも「こすり洗いは推奨」という矛盾
まず、これが一番大事な話なんですけども。
驚くことに、「こすり洗い不要」と書いてある洗浄液でも、専門家は「こすり洗いはした方が良い」と推奨しています。
いやいや、待てと。こすり洗いが嫌だから、こっちは高い金払って「不要」のやつを使ってるんですけど?って話ですよね。マジでどうしようもない。
なんでそんなこと言うのか。日本コンタクトレンズ学会なんかの見解によると、レンズに付着したタンパク質や脂質、微生物が作るネバネバの膜(バイオフィルム)っていうのは、化学的な力だけじゃ完全に取り除くのが難しいらしいんです。
結局、指で物理的にこすってやるのが一番確実、というわけです。ある調査じゃ、眼障害を起こした患者で毎日こすり洗いをしていたのは、たった18%だった、なんてデータもあるくらい。
ただ、私はこの10年、こすり洗い不要タイプでほとんどこすり洗いしてません。眼科にもぶっちゃけ全然行ってない。それでも目に異常はないんで、まぁ「そういう意見もあるのね」くらいに受け止めてます。たまたま私が大丈夫なだけかもしれないですけどね。
「こすり洗い不要」に潜むデメリットとマジで怖い注意点
手軽で最高の「こすり洗い不要」洗浄液ですが、もちろんデメリットや、使い方を間違えるとヤバいことになる注意点もあります。
中和時間を守らないと目に激痛が走る
私が使ってる「過酸化水素タイプ」が特にそうなんですが、洗浄液は強力な消毒成分でレンズを綺麗にした後、「中和」というプロセスを経て、目に入れても安全な液体に変化します。
この中和には、最低でも6時間とか、厳格なルールがあるんです。
このルールを破って、中和が終わってないコンタクトを目に入れようものなら…マジで失明したかと思うほどの激痛に襲われます。
これは人生で何回もやりましたけど、本当に怖い。レビューサイトでも「目に激痛が走る」って書き込みはめちゃくちゃ多いです。
錠剤を入れるタイプだと、その錠剤を入れ忘れるっていうミスも人間なら必ずやります。なので、個人的には「液を入れて放置するだけ」のタイプ以外は怖くて使えません。
カラコンが変色・脱色する可能性がある
次にカラコン。
ファッションとしてカラコンを使ってる人は、特に注意が必要です。
過酸化水素タイプの洗浄液は、その強力な酸化作用でカラコンの色素を分解・脱色させてしまう可能性があるんです。せっかくのお気に入りのカラコンが、まだ使えるのにデザインだけ台無しになる、なんて最悪ですよね。
カラコンのケアには、公式に「カラコン対応」を謳っているポビドンヨードタイプの製品(クリアデュー ハイドロ:ワンステップとか)を選ぶのが無難です。
コストが高い
そして、最後は金の話。
こすり洗い「必要」なMPS(マルチパーパスソリューション)タイプの洗浄液と比べると、「不要」タイプはやっぱり高いです。
最近は特に値上がりがすごくて、ただでさえコンタクトのランニングコストがかかるのに、さらに上乗せでのしかかってくる。
体感ですけど、こすり洗い必要/不要の洗浄液は値段が2倍くらい違います。毎日使う消耗品としては、この差は結構デカいですよね。
結局どれがおすすめ?面倒くさがり屋の俺が選ぶのはコレ
色々紹介してきたけど、「じゃあお前はどれがいいんだよ」って話ですよね。私が10年以上使い続け、今もなおおすすめするのは、結局コレです。
アルコン / エーオーセプト® クリアケア
理由はシンプル。洗浄力が信頼できて、何より一番プロセスが単純で、俺みたいな面倒くさがり屋がミスをしにくいから。
特にクリアケアは6以上つけることだけ守ればOK。他社製品のように「錠剤を一つ入れる」というステップがない。私は、このワンステップを絶対に忘れる自信がある。「余計なことを考えなくていい」のが、私にとっては最大のメリットです。
ただしカラコンは非対応です。カラコン使ってる場合は、公式にカラコン対応を謳っているオフテクス / クリアデュー ハイドロ:ワンステップ」がベストな選択でしょう。消毒時間も4時間と短い。
でも、私みたいに「とにかく工程を減らしたい、余計なことは考えたくない」っていう人間には、やっぱりクリアケアが一番しっくりくるんです。
私の結論:「2week後半だけこすり洗い」という折衷案でいく
色々と調べてみて、専門家が「こすり洗いしろ」と言う気持ちも分かりました。かといって、毎日こすり洗いするくらいならコンタクトやめます。
そこで私が考えた折衷案が、「2weekコンタクトの後半、捨てる直前の数日間だけこすり洗いも併用する」という使い方。これなら、まあまあ許容範囲かなと。
突き詰めると「ワンデーコンタクト」が最強
そもそも、こういうケア自体がめんどくさい、という話なら、究極の解決策は1DAY(ワンデー)コンタクトへの切り替えです。
毎日新品だから衛生的だし、洗浄や消毒、保存といった一切のケアが不要で、旅行や出張の際にも荷物が非常にコンパクトになります。コストは高くなる可能性が高いですが、手間と時間を金で買う、と考えればアリな選択肢です。
ただし、ワンデーコンタクトは結構高い。例えばアキュビューの2weekとワンデーだと、どっちも1箱2,900円くらいで買える。ただし2weekは1箱で6週間使えるのに対して、ワンデーは1箱2週間。同じ価格なのに1/3しか持たないのでコスパは悪いです。
メガネとの併用も賢い選択
というわけでコストを重視するならもうメガネですね。安定のメガネ。
もう私も平日はメガネ、週末はコンタクト、という生活が一番良いんじゃないかって気がしてきました。無理だろ、こすり洗い。
まとめ:それでも「こすり洗い不要」を使い続けるしかない
色々言ってきましたが、まぁやはり現実的なラインとしてはこすり洗い不要の洗浄液単独でやっていく選択肢を選ぶ人が圧倒的多数だと思います。
確かに専門家が言うように、こすり洗いをした方が安全なのは間違いないでしょう。とはいえ、毎日こすり洗いするとか昭和じゃないんだからって感じ。
なので、やっぱり色々考え上で、コンタクトが手放せないならクリアケアを使ってください。心配ならメガネしてください。以上です。